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ニート レイブル 大阪


ニートの若者は全国で約63万人、大阪府には約5万5千人いると
されていますが、2012年にこういった記事が公開されました。

その一部をご紹介します。

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働く意思を持って行動を起こしているにもかかわらず、
仕事に就けていないニート状態の若者を「レイブル」と呼び、
応援する機運を高めようという試みが大阪で進められている。

レイブルは「レイトブルーマー(Late bloomer)」の略で
「遅咲き」の意味である。

マイナスイメージの強いニートに代わる新たな呼称として
発信し、就労を後押ししていく構えだ。


「就労も通学もしない怠け者」といったイメージに偏りがちな「ニート」という言葉。
就労意欲があっても一緒くたにされているのが現状だ。働こうと行動している若者を
前向きな名称で呼び、支援に役立てるのが狙い。

名称の選定について、スマイルスタイルの田川香絵さんは「米国などの海外では、
卒業後すぐに就職せず、さまざまな経験を積む若者を見守る文化がある」点に着目。
「いつか必ず花が咲く、希望のある言葉」として「レイブル」を掲げ、「寛容な社会によって
生きにくさのある若者が減っていけば」と願う。
http://www.nnn.co.jp/dainichi/news/120111/20120111022.html
※URLはリンク切れです
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レイブルと言われてもまだ馴染みがないのでカッコイイのか、
ワタリガラスのような不吉な名前なのか分からない名前ですね。

>働く意思を持って行動を起こしているにもかかわらず、

記事内もある、この部分がポイントですね。

ニートは行動しないイメージだけがありましたが、
行動している層をレイブルとしようとする試みです。

「は?ニートにいいイメージつけてどうするんだ」という意見も
あるようなのですが、これは少し筋違いで、【はたらく気のない人】は
いままで通り、ニートでいいと思います。

一時的に失業中の人でも、就職活動をしていくうちに、
気力を失ってしまい、いつの間にかニート扱いされてしまうことも
ありますが、そういった人をレイブルと呼ぶということです。

過去、ニートの8割程度は、親御さんに申し訳ないと思っている人が、
ほとんどであるとのデータがありました。

ですから、ニートでも「はたらけない」「はたらかない」の違いも
区別を付けるべきだと思いますね。

「はたらけない」層のニートには、障がい者、就職活動で苦労した末、
諦めてしまった人がいると思いますが、後者をレイブルと呼ぶという
話ではないでしょうか。

今までなかった用語でもあります。
ワープアという言葉がありますが、またこれとも違う言葉です。

ワープアは「正社員並み、あるいは正社員としてフルタイムで働いても
ギリギリの生活さえ維持が困難、もしくは生活保護の水準にも満たない
収入しか得られない就労者の社会層」と解釈されることが多いですね。

また、「はたらかない」ニートとは就労も勉学にも励まない、
もしくは親が死んでも財産がある、と考えている人など
今の自分に甘んじているというイメージがあります。

人に対する気遣いによって言葉選びも大切にする姿勢のある
大阪人ですから、こういった発想はいい面でもあります。

しかし、はたらかないニートの発想というのは、

「明日本気だす」
「そのうち」
「自分に合う職があれば」

などが常套句ですので、「遅咲き」などと言われると、
「俺は実力はあるんだけど、遅咲きなだけだから」
で、完結してしまうことになるのではないでしょうか。

こういった人達に関しては、就労を後押しすることは
難しいと思いますので、やはりレイブルと呼ばないと思います。


NPO法人の栗田事務局長は、
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特に求職活動で
「ニート状態の期間があると履歴書の時点で落とされて
しまい、その間に成長があっても考慮されない」と苦言を呈する。

ニート状態に至る経緯には、コミュニケーション力不足など
さまざまな理由があるものの、それぞれの個性に応じた対応方法があり、
「本人の得意分野とそれを生かせる場の マッチングも重要」と強調する。
また、「雇用枠が多様化し、いろんな人が働ける企業文化を広めていきたい」
と意欲を示す。(抜粋)
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としています。

これはよい試みだと思いますね。

将来は間違いなく生活保護の対象となることが
懸念されているニートと呼ばれる人々。

レイブルという言葉が、このまま言葉遊びにならないことを願います。




たまに「お金がないからニートは叩かれるんだ!」と思い違いをしている方もいるようなのですが、、
こうした自分で稼ぐことを知らない反社会的な姿勢こそが非難されている原因なのでしょうね。




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